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2006年07月28日

ドアのこと

 玄関だけでなくトイレやお風呂などのドアが、内開きがよいか外開きがよいかはよく論争の種になります。これは、ドア(扉)の歴史や文化論もからんで、結構ややこしい点があり、にわかには決着が着かない問題だからです。すでに多くの日本人が知っているように、ドアは西洋のものであり、引き戸は日本のものだ、とういことです。もちろん厳密なことをいえば、日本にも蔀戸(しとみど)のようなものもあり、また西洋にも引き戸だってあったでしょうから、両方あるには違いありませんが、ドアはおおむね西洋からのものということが言えると思います。明治から以降の近代の歴史の中で、西洋への憧れが多くの文化が日本人の生活スタイルを変えてきました。洋服を着、ベッドに寝、イタリア料理でワインパーティーをする生活をする暮らしではドアの存在は何の不思議も無いのでしょう。
 しかし、ドアは西洋では内開きが普通です。なぜなら外敵から住居を守るにはドアの内側に物を置き、あるいはつっかえ棒をすることにより、敵の侵入を防ぐことができるからです。ドアと建物を繋ぐヒンジと言う金物も内開きのドアなら外から外せず外敵から家を守れます。しかも、ドアをノックする人をCome inと迎えるにも「招き入れる」と言う感じがよりよく出ます。
 日本のドアはこれに対して例外なく外開きです。なぜなら、これほど西洋化した生活をしながら、前にも述べたように靴を脱ぐ習慣は変えていないために、仮に内開きにすると、脱いだ履物をドアが掃き寄せる結果になり、不都合が起きます。そこで外開きにすると、玄関で人を迎えるときに、スリッパのままで片足だけ三和土(たたき、と読みます。玄関の靴脱ぎ床のこと)に足をつけドアを向こうに押しやりながら開けることになるか、「つっかけ」(サンダル)という不思議な日本的な履物にお世話になってドアを開けるということになります。しかもノックする人を向こうに押しやりながら・・
 また、お風呂やトイレのドアを外開きにするか内開きにするかも議論のあるところです。普通はドアの定義(?)に従えば内開きですが、お年寄りや子供などが倒れたり閉じ込められたりした時にドアが開かなくなる恐れがありますから、この場合は外開きが順当でしょう。もっとも、廊下にドアが面していると開けたときに外を通る人がぶつかる場合もありますから、多少の注意も必要になります。
 こうした矛盾を解決する方法として、最近では日本古来の引き戸を用いる工夫もされています。最近の老人ホームや病院なども引き戸を多用していることを見れば、安全のためのドア(扉)は、もっと引き戸をデザイン的にもマンションに合う様に工夫して開発してもいいのでは?と思います。浴室の扉も引き戸だけでなく蛇腹(アコーディオンカーテン式)のものも多く出て来ているので、さらに新しい商品が今後も考えられるのでは、と期待しています。
 最近の分譲マンションの玄関ドアは、かなり進歩していて、ドアノブも「プッシュプル」方式という、ドアノブを押しても引いても開けられるユニバーサルデザインになっていて、防犯上もダブルロックなどを用い、かなり高度化しているので驚きます。今わが社で販売している物件もそうした備えをしているものが、大半です。例えば、レクセルプライム新浦安、レクセルガーデン相模原などは、機会を得てぜひご覧いただければ最近のドアの様子がよくお分かりになると思います。PRになってしまいましたが、事実なので、たまには最近のマンションのモデルルームを覗かれるのもためになると思います。いや、ホント 。
 つまり、西洋文化へのあこがれから一歩進んで、より生活に密着し、機能性に富んだ扉が日本の住宅に採用されれば面白い、と思うのですが、いかが?